座間市アパート事故物件の現在|解体の噂と驚きの家賃・入居状況
2017年10月に発覚し、日本中を震撼させた座間9人殺害事件。凶悪な凶行の現場となった神奈川県座間市のアパートは、発覚から長い歳月が経過した現在もなお、不動産業界やインターネット上で強い関心を集め続けています。
ネット上では「すでに解体されて更地になった」「今も格安で誰かが住んでいる」など様々な憶測が飛び交っています。凄惨な事件現場となったアパートの建物の現状、気になる家賃設定や入居者の有無、そして事故物件を取り巻く告知義務の実態について、最新の取材データと法的な観点から詳しく紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:座間市緑ケ丘の事件現場アパート「シーハイム大島」は解体されず、2026年現在も建物が現存している
- 要点2:周辺相場より大幅に安い家賃設定で募集された経緯があり、一部の部屋には現在も入居者が存在する
- 要点3:国土交通省のガイドライン上でも、社会的是非を問われた重大凶悪事件のため長期にわたり心理的瑕疵の告知義務が継続している
【事件の概要と現場】白石隆浩死刑囚による座間9人殺害事件とアパートの場所

2017年秋、SNSを通じて言葉巧みに誘い出された男女9名が犠牲となった座間9人殺害事件。犯人である白石隆浩死刑囚が犯行現場として利用したのが、神奈川県座間市緑ケ丘6丁目に位置する木造2階建てアパートでした。
物件の最寄り駅は小田急小田原線の相武台前駅で、駅から徒歩十数分ほどの閑静な住宅街にあります。線路沿いの高台に位置し、周囲には一般的な戸建て住宅やファミリー向けアパートが立ち並ぶ、ごくありふれた落ち着いた環境です。それだけに、住宅街の真ん中で凄惨な事件が起きたという事実は地域社会に計り知れない衝撃を与えました。
【取り壊し・解体の噂を検証】建物は今どうなっているのか?現地のリアル

重大事件の現場となった物件について、ネット上では定期的に「座間市のアパートは取り壊された」「すでに更地になって駐車場になった」という噂が流れます。しかし、現地確認および登記情報によると、アパートは解体されることなく現在もそのままの姿で残されています。
外観に大規模な改装が施された形跡はなく、事件当時の佇まいをほぼ留めた状態です。なぜこれほどの事件現場が取り壊されないのか、その背景には不動産特有の現実的な事情があります。
木造アパートの解体には数百万円規模の費用が発生します。さらに、建物を解体して更地にしたとしても、土地そのものに付いた「凶悪事件の現場」という心理的履歴は消えません。建て替えを行っても多額の建築ローンを回収できる見込みが立ちにくく、オーナーにとっては解体・再建築のリスクが極めて高いという現実があります。こうした経済的・法的な要因から、建物を取り壊さずに維持・管理する選択が取られています。
【現在の家賃と入居状況】事故物件となった部屋とアパートの入居者事情

事件現場となった2階の角部屋(205号室)をはじめ、アパート全体の賃貸状況はどうなっているのでしょうか。周辺の座間市緑ケ丘エリアにおける単身向けアパートの家賃相場は、ワンルーム・1Kで概ね3万5,000円〜4万5,000円前後です。
これに対し、事件後に募集された当該物件の家賃は共益費込みで1万円台〜2万円台前半という、相場を大幅に下回る破格の価格設定となりました。ロフト付きのワンルームという間取りで、立地や設備だけを見れば格安物件です。
驚くべきことに、事件後もアパート全体が完全な空室になったわけではありません。「家賃が安ければ過去の経緯は気にしない」という単身者や外国人労働者、あるいは取材・調査目的の居住者など、一部の部屋には入居の出入りがありました。ただし、犯行現場となった部屋そのものは厳重に施錠されており、一般の入居者が定着しているとは言い難い状態が続いています。
大島てるでの掲載とネットの反響|座間市緑ケ丘の事故物件が放つ特異な存在感
事故物件情報提供サイトとして広く知られる「大島てる」においても、この座間市のアパートは最も閲覧数と反響が大きい物件の一つとして炎マークが灯り続けています。
住所や部屋番号、事件の詳細な経緯が正確にマッピングされており、事件から年月が経過した現在でもネット上の関心は衰えていません。一方で、興味本位で現地を訪れる動画配信者や野次馬による迷惑行為が問題視された時期もあり、近隣住民のプライバシー保護や防犯対策の観点から、現地周辺は現在も静かな配慮が求められるエリアとなっています。
心理的瑕疵と告知義務ガイドライン|重大事件の現場は何年間告知が必要か?
不動産取引において、過去に殺人や自殺などがあった物件は「心理的瑕疵(しんりてきかし)」を抱える事故物件として扱われます。国土交通省は2021年10月、「人の死の告知に関するガイドライン」を策定し、賃貸物件における告知義務の基準を明確化しました。
このガイドラインでは、賃貸住宅における自然死以外の事案(殺人・自殺・事故死など)について、原則として発生から概ね3年間は借主に対して書面で告知する義務があると定められています。
しかし、この「3年ルール」には重要な例外が存在します。座間の事件のように、事件性が極めて高く社会的な影響・知名度が突出して大きい凶悪殺人事案については、3年を経過した後であっても告知義務が継続するという見解が不動産法務の標準となっています。借り主が「事前に知っていれば契約しなかった」と判断する蓋然性が極めて高いため、年数が経っても重要事項説明での告知を省くことは事実上不可能です。
座間エリアの賃貸物件・住環境の評判と治安の実際
事件のインパクトがあまりに強烈だったため、座間市全体の治安や住環境に不安を抱く声も一部で見受けられます。しかし、実際の座間市は豊かな自然と利便性が調和したベッドタウンです。
小田急小田原線や相鉄線、JR相模線が利用可能で、新宿方面や横浜方面へのアクセスに優れています。市内には商業施設や公園も多く、犯罪発生率を見ても神奈川県内の他都市と比較して際立って治安が悪いわけではありません。凶悪事件はあくまで特異な個人の犯行であり、街全体の住環境や生活のしやすさに対する住民の評価は現在も安定しています。
【座間市のアパート事故物件】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:座間市の事件現場となったアパートは現在取り壊されていますか?
A1:いいえ、解体されておらず現在も建物は現存しています。解体費用や更地にした後の土地活用の難しさなど、不動産管理上の理由から取り壊しは行われていません。
Q2:現在のアパートの家賃相場と入居者の有無はどうなっていますか?
A2:周辺相場(3.5万〜4.5万円程度)に対し、過去には1万円〜2万円台の格安家賃で募集が行われました。現場となった部屋以外の区画には出入りがあるものの、継続的な満室状態には至っていません。
Q3:事件から年月が経っても、不動産契約時に告知されるのですか?
A3:はい、告知されます。国土交通省のガイドラインでは賃貸の告知期間は概ね3年が目安とされていますが、社会的な影響が極めて大きい凶悪事件は例外とされ、3年以上経過しても告知義務が残り続けます。
まとめ:風化しない記憶と事故物件が突きつける不動産の現実
座間市緑ケ丘のアパートは、平成から令和へと移り変わる中で起きた凶悪事件の象徴として、解体されることなく今も静かにその場に佇んでいます。格安の家賃設定や法的な告知義務のあり方は、重大事件が不動産価値と地域社会に与える影響の大きさを如実に物語っています。
凄惨な事件の記憶を風化させないとともに、インターネット上の不確かな噂に惑わされず、法制度や現地の正確な現状を冷静に理解することが重要です。 (出典: 座間 市 アパート 事故 物件(Yahoo!ニュース))