Z世代が熱狂する「AND MARY」が仕掛ける世界戦略と、リアル店舗回帰の勝算

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Z世代が熱狂する「AND MARY」が仕掛ける世界戦略と、リアル店舗回帰の勝算
Z世代が熱狂する「AND MARY」が仕掛ける世界戦略と、リアル店舗回帰の勝算
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🎵 Z世代が熱狂する「AND MARY」が仕掛ける世界戦略と、リアル店舗回帰の勝算

アンド マリーが、アジアのファッションシーンを塗り替えようとしている。モデルの黒瀧まりあ氏がプロデュースするこのブランドは、EC中心の展開から一転、2026年春にアジア主要都市での同時ポップアップと東京・原宿への旗艦店出店を発表した。ネット発のブランドがリアルな顧客体験に舵を切る背景には、単なるアパレル販売に留まらない、コミュニティ形成への強いこだわりがある。

SNSのタイムラインをスクロールすれば、彼女たちのアイコニックなニットドレスを見ない日はない。熱狂的なファンに支えられるアンド マリーだが、今回のリアル店舗展開は、デジタル上の繋がりをリアルな熱量へと昇華させるための壮大な実験とも言える。消費者の購買行動が多様化する今、この挑戦がもたらすインパクトは計り知れない。

デジタル発ブランドが「あえて」リアルな空間にこだわる理由

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スマホの画面越しに服を買うことが当たり前になった時代に、なぜ実店舗なのか。その答えは、顧客が求める「体験」の質にある。オンラインでの買い物は便利だが、生地の質感や、袖を通した瞬間の気分の高揚感までは伝わりきらない。

原宿にオープンする新店舗は、単に商品を並べる場所ではない。ブランドの世界観を五感で体験できるギャラリーのような空間を目指しているという。試着室の照明ひとつとっても、SNSでの見え方を徹底的に計算し尽くしている。ネットで認知を広げ、リアルで顧客との絆を強固にする。このハイブリッドな戦略こそが、現代のストリートで生き残るための最適解なのだ。

アジアの若者を惹きつける「甘さと毒」の絶妙なバランス

このブランドが支持される最大の理由は、その独特なデザイン性にある。単に可愛いだけではない。どこかアンニュイで、芯の強さを感じさせるシルエットが、現代の女性たちの心に刺さっている。

特に、デコルテの美しいカッティングや、ボディラインをきれいに見せるリブニットは、ブランドの代名詞となった。過度な露出は避けつつも、女性らしいヘルシーな色気を引き出す絶妙なバランス感覚。これが、日本国内のみならず、韓国や台湾、中国といったアジア圏のトレンドセッターたちの間で爆発的な人気を呼んでいる。

2026年春夏コレクションに見る、進化するシルエットと素材の革新

今季のコレクションテーマは「シアー・ミニマリズム」。これまでのフェミニンな要素を踏襲しつつも、より軽やかで未来的な素材使いが目立つ。シースルー素材や、再生ポリエステルを使用したサステナブルな糸が随所に取り入れられている。

デザイン面では、アシンメトリーなカッティングや、レイヤードスタイルが提案されている。1枚でコーディネートが完成する手軽さはそのままに、着る人の個性を引き出す余白が残されているのが印象的だ。トレンドを追いかけるのではなく、自らトレンドを作り出す姿勢が、今季のラインナップからも強く伝わってくる。

インフルエンサーマーケティングの先へ:共感を生むコミュニティの作り方

多くのブランドがインフルエンサーを起用した広告に頼る中、このブランドのアプローチは一線を画す。プロデューサーである黒瀧まりあ氏自身のライフスタイルや価値観が、ブランドのDNAと地続きになっているからだ。

押し付けがましい宣伝ではなく、日常の延長線上にある「憧れ」を提示する。ファンは単に服を買っているのではなく、その世界観の一部になりたいと願って購入している。この強い帰属意識こそが、一時的なブームで終わらせないための最大の防御壁となっている。

グローバル市場への挑戦と、日本発「ネオ・ガーリー」の未来

アジア圏でのポップアップ展開は、グローバル展開への本格的な布石だ。特にソウルや台北での注目度は高く、現地のセレクトショップからもラブコールが絶えないという。日本独自の「カワイイ」文化は、より洗練された「ネオ・ガーリー」へと進化を遂げ、世界に受け入れられつつある。

国境を越えて共感されるデザインと、デジタルを駆使した緻密なマーケティング。この両輪が噛み合ったとき、日本のインディーズブランドが世界のメインストリームへと躍り出る日も、そう遠くはないはずだ。彼女たちの次の一手から、目が離せない。 (出典: アンド マリー(Yahoo!ニュース)